写真に写っているもののみで、拵えや刀袋などはありません。登録番号が100番台で、かなり初期に登録されています。古そうな白鞘に入っていて、ハバキは持ち手と一体化した木ハバキです。戦国期の祐定は銘切り師が別にいて、大量の刀を粗製乱造していたイメージがありますが、本作は雅味のある二字銘で、刀鍛冶本人が銘を切っていると思われ、資料としておもしろいと思います。長期にわたり手入れされていなかったようで小錆が浮いていますが、大きなダメージはなさそうで、ルーペで見ると刃文は小沸えや砂流しなどの働きが美しく、ちょっと拭い研ぎしていただければとてもきれいな姿に甦ると思います。古刀は、研ぎで皮鉄が薄くなって肌が荒れたりあるいは逆につるんとなっていたり、刃区もなくなっていたりするようなものもまま見受けられますが、本作は比較的健全な状態かと思います。白鞘の長さ約３７，５ｃｍです。
＊領収書の発行はいたしません。＊
御落札された方は、速やかに岐阜県教育委員会に所有者変更届を行なって下さい。











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